月の砂漠より

らくだの背中から眺めた人間模様をつづります

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ルーマニア女 のその後

昨年のことなんで、鬼に笑われるかもしれんけど(←赤い大地のお姐さんがそんなこと、書いとりゃ~たわよね。)、オチを付け忘れた話があったもんで、書かせてまうわね~。


らくだが入院中の12月終わりごろ。
クリスマス直前の話。

同室には、夜中にオペ室から運ばれてきたルーマニア女(チョコレート王国在住)。

この女、とにかく騒がしかったんだわね。
24時間中、オペの痛みのせいでウンウンとうなり声をあげるか、鎮痛剤が効いて眠り熊かと思うような鼾で、音に敏感ならくだは、睡眠不足。
おまけに、看護婦さんじゃにゃ~て、らくだに「食事を手伝って」と頼むのね。
どうも、看護婦さんに不信感を抱いてまったらしいの。


こんな感じで、土日が過ぎて、さて月曜日。


病院の会計担当者が、書類を持って現れた。

らくだは、某国の公的保険に加入しとるもんで、自動的に一日につき10ユーロの自己負担額請求書が後日、郵送されてくるのね。
ところが、このルーマニア女は、某国の保険には未加入。

で、会計のオバちゃんは、某国語が全くわからないルーマニア女とその夫(そして、携帯電話で助けを求められた某国在住の幼馴染=ルーマニア人)に事情を説明。
いろいろとそのやり取りを見とると、どうやらこの家族、チョコレート王国でも入院費を補填してくれる保険に入っとらんようなのね。


そうこうしとったら、午後には、病棟の空きベッド管理なんかも担当しとるちょっと偉いお医者がやってきた。

こいつはらくだの天敵なんだけど、えらく拙い英語で、どんな病状なのか説明。
そして、同行した看護婦さんに、

「今からすぐに、尿カテーテルを抜いて、トイレに行かせろ。
明日の午前には、患部に入れられとるドレナージュを抜いて、退院だ。」

って、指示しとるのね。

このルーマニア女、ベッドの上で起き上がることすら辛い様子なんだよ~。


翌・火曜日。
らくだも退院が決まり、ルーマニア女ともオサラバだと思い、少し片言の英語で会話をしてみたのね。

彼女によれば、チョコレート王国じゃ掃除婦として働いとるらしい。
ルーマニアで帝王切開して娘を産んだときの処理が悪く、卵巣やら子宮でのう胞が破裂して大出血を起こしていたなどという説明がされた。子宮にも、何やら髪の毛のようなものが毛糸のようになって、たまっとったらしい。
(あとで、シェイクに話したら、10年位前の帝王切開が今頃問題になることはありえないと思うと言われた。シェイクによれば、体内で妊娠中になくなった胎児をソウハ処理していなかったんじゃないか??ってことだけど・・・)

まあ、そうこうしとるうちに、偉い(と自分で思い込んどる)お医者に言われたとおり、午前中にまだ患部からの血液が少しずつ流れ出とるドレナージュが外された。
すると今度は、会計おばちゃんが、ルーマニア人看護婦さんを通訳にやってきて、「これからソーシャルワーカーが来ます。あとのことは、ソーシャルワーカーに任せます」と挨拶。

ほどなくやってきたソーシャルワーカーの話を総合すると・・・。


どうやら、ルーマニア女、無保険らしい。
夫の説明によれば、

トマト栽培業者で季節労働をしとって、労働期間中は保険に入れてまえる。
ところが、7月終わりに労働契約が切れて、12月から始まるはずだった労働契約が、病気のためにオジャンになったらしいの。
夫は、工場労働者で、月収1200ユーロ程度。
うち家賃が650ユーロ程度で光熱費は別。
不動産、株券などの財産や、定期預金もないとのこと。


チョコレート王国の物価は、それなりに高かったと記憶しとるのだけど、これで、子供を二人抱えて、本当に生活していけるのかってレベルだよねぇ。(夫の発言が正しいならね)


そんなわけで、入院費、払わなくても良いことになったらしいの。

どうやら、チョコレート王国と某国間の社会福祉協定みたいなもんで、入院費が払えない人には、両国の社会福祉事務所が話し合って(多分、費用は折半)、税金から入院費が支払われることになるらしい。

つまり、この女、夜中に運ばれて手術を受けて、3晩入院して、1セントも払わず、退院していったわけ。


何と、夜中にらくだの眠りを妨げて、病室入りしたルーマニア女、

人の安静生活を邪魔するだけじゃにゃ~て、


入院費を踏み倒した~~!!!




この話を別のところで披露したらね、ある方がご指摘。


「こりゃ、確信犯だよ。」


でゃ~てゃ~、妻の話と夫の話は、ち~っともかみ合っとらんぞ。
妻に寄れば、里帰りに向かう道すがらで急病。
夫に寄れば、病気だから労働契約(つまり保険も)が結べなかった。

妻に寄れば、職業・掃除婦。
夫に寄れば、トマト栽培業者の季節作業員。


まだまだ足元がフラフラして、いつ体調を崩すかわからんルーマニア女を「厄介払い」するように退院させたのは、意味があったわけだわね。
えっとね、お役所が費用を負担する場合、医療機関ってのは、すご~く率の悪い算定方式しか採用できないのね。
(自腹で払う場合には、通常の算定方式だから、それなりに収入になるんだけど・・・。)


できれば、ルーマニア女のいない病室で、もう一晩ゆっくり過ごしたかったけど、らくだも退院して、その日のうちから、弁当苦行のために、歩いてRスーパーまで買い物にでかける羽目になってまったわよ。

は~、何だか、悪夢のような年末年始だったわなも。


鬼さ~ん、どうぞ笑ってちょ~でゃ~ね。

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*Comment

鯨もん。さんへ 

> ルーマニア女さんも、言葉のわからないところで苦しい痛い思いするのは、
> 不安だったとも思いますな~
************
そうですよね。
私も、最後のオチがなければ、気の毒だよな~と思って、ブログネタにしようとは考えなかったのです。
いや、いびきが煩いとか書いたかもしれないけど・・・。

> 海外で病院に・・なんて鯨もん。だったら・・出血してても根性で日本に帰るかも・・(笑)
***********
私は、国によるかな~と思います。
シェイクがいれば、とりあえず医学用語は何とかなりそうだし・・・。
日本で入院ってのも、らくだは避けたいと思ってしまうんです。日本は医療費が高くつきますから。←ただのケチ
  • posted by らくだのせなか 
  • URL 
  • 2011.01/07 09:04分 
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beagleoneさんへ 

最近の英国の医療は、酷いものなので、私なら這ってでも独逸に帰ります。

確か、インド人医師が言葉が十分に理解できなかったために、医療過誤で大変な訴訟になったという話をきいたばかりです。
独逸は、妊婦さんの医療に関しては、いまだに非常に太っ腹ですよ。
出産は知りませんが、独逸の公的保険患者なら、入院費は一日10ユーロの自己負担のみ。
独逸の保険がない場合は、非常に高くつきますが、日本の自費診療より安いかも・・・・。

日本人は、医療費を自分である程度負担することが当たり前という概念ですからね。
  • posted by らくだのせなか 
  • URL 
  • 2011.01/07 09:00分 
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Chakyさんへ 

私の入院は、3泊4日(まるでホテル滞在の気分?)でしたから、たいしたことなかったのです。
あまりにも私が騒ぐので、「仕方ないから入院させるか」って程度でした。
でも、同室の女性は、気の毒といえば気の毒で・・・。
最後の「入院費踏み倒し」ってオチがなければ、ここでネタにすることはなかったかも。


ウサギグッズ、もともと好きだったのですが、こちらでイースターを祝う(私は祝うふりだけ?)ようになってから、順調に増えておりまして、今年は一年中、ウサギを飾ることが出来るので、ワクワクしてます。

> でも、今年もそんなこんななお話、いろいろ楽しみにしています。 
*************
今年は、どんなドタバタが待っているのか。自分でも戦々恐々としております。

> 終わりよければ全て良し。 今年の暮れは平和ですように。
************
今年の暮れ・・・どうなっているのか、想像できないなあ。

Chakyさんご一家も、健康に、楽しく幸せな一年をお過ごしくださいね。
  • posted by らくだのせなか 
  • URL 
  • 2011.01/07 08:55分 
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・・・ (苦笑) 

v-22日本時間でこんばんは。
らくだのせなかさんの災難・・ご愁傷様・・としか言いようがありませぬな(苦笑)
でも、ルーマニア女さんも、言葉のわからないところで苦しい痛い思いするのは、
不安だったとも思いますな~
海外で病院に・・なんて鯨もん。だったら・・出血してても根性で日本に帰るかも・・(笑)
  • posted by 鯨もん。 
  • URL 
  • 2011.01/06 12:27分 
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確信犯っぽいですねぇ 

むか~し、なんかの本で読んだんだけど
英国で救急医療費がタダだったかで
(今は違うかもしれないけど)
医療設備の整っていない外国から妊婦がわざわざ来て
偶然下線の文産気づくなんてことも
あったとか。
日本人からすると考えられない世界ですよね。
  • posted by beagleone 
  • URL 
  • 2011.01/06 08:10分 
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そんな大変なことに・・・ 

なっていたのですね!
クリスマスもお正月もあまり実感がないまま年が明け、ようやくこちらに伺い、下の↓うさちゃん見て「なるほど~、イースターに使えるのねー」なんて和んでいたら、らくだのせなかさんは大変なことに!

でも、今年もそんなこんななお話、いろいろ楽しみにしています。 
終わりよければ全て良し。 今年の暮れは平和ですように。
  • posted by Chaky 
  • URL 
  • 2011.01/05 22:26分 
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amyさんへ 

> うんうん、絶対確信犯。
*********
やっぱ、そう思うでしょ??

> チョコレート王国におったっちゅう話も怪しい気がしてきた。。。
> あっちじゃろくに医療も受けれんだろうでこういうの多いんだろうねぇ、きっと。
*******
チョコレート王国ってのは、本当だと思うの?夫の保険カードは本物みたいだでね。

> アメリカでまず最初に「保険はありますか?」って聞かれるけども、そういうの聞くと気持ち分からんでもない。
> ↑今はもう違うんだっけか?
************
アメリカってさ、クレジットカードの種類を聞かれるらしいがね?
今はね、無保険でも診療しなきゃいけないシステムがあるらしいね。まあ、あの国は高齢者以外の全てが私立保険だから、元ジャンキーとか、保険に入れないんだよね~。
某国は、黄色い政党の政治家も、公的保険もアメリカ式医療制度を目指してるんだよね~。公言していないけど。

> そっちの州都でこの夏にクロアチアのオジサンが具合悪くなった時は「誰が医療費負担しますか?」ってまず最初に聞かれて責任者がサインするまで診てくれんくてびっくりしたけど…
> ↑ペースメーターの故障で救急車で運ばれただよ。
***********
州都あたりは、ガードが厳しいのかもね。
独逸では、違法ギリギリかも、そういうやりかた。
医者は、とりあえず患者の命を助ける義務があるからね。

> イタリア時代に不法滞在してた日本人も保険無しで暮らしとったわ。
> あるとき事故に逢って大火傷しただけどもあれ、どうなったか未だに不明。
> 同じ用に処理されたのかなぁ???
*************
日本人でも、不法滞在するひとがいるんだ。ビザが取れなかったか、延長できなかったかかな?
EU市民と不法滞在者では、扱いが違うと思うよ。
ドラキュラ国ってのは、今じゃ、腐ってもEUだから、優遇されてるよね。
  • posted by らくだのせなか 
  • URL 
  • 2011.01/05 16:29分 
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鬼も泣くね。 

うんうん、絶対確信犯。
チョコレート王国におったっちゅう話も怪しい気がしてきた。。。
あっちじゃろくに医療も受けれんだろうでこういうの多いんだろうねぇ、きっと。
アメリカでまず最初に「保険はありますか?」って聞かれるけども、そういうの聞くと気持ち分からんでもない。
↑今はもう違うんだっけか?

そっちの州都でこの夏にクロアチアのオジサンが具合悪くなった時は「誰が医療費負担しますか?」ってまず最初に聞かれて責任者がサインするまで診てくれんくてびっくりしたけど…
↑ペースメーターの故障で救急車で運ばれただよ。

イタリア時代に不法滞在してた日本人も保険無しで暮らしとったわ。
あるとき事故に逢って大火傷しただけどもあれ、どうなったか未だに不明。
同じ用に処理されたのかなぁ???
  • posted by amy 
  • URL 
  • 2011.01/05 13:58分 
  • [編集]

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